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ニュース・フラッシュ

2005年12月9日 シドニー 永井正博

Iluka社、米国のジルコン鉱山閉鎖

 地元紙等によると、世界最大のジルコン生産会社であるIluka社は、米国のFloridaとGeorgiaの2つの鉱山を不採算の理由により閉鎖した。これらの鉱山は年間60百万USドルの経費がかかり、Iluka社の利益を圧迫していた。これらの鉱山はそれぞれ年間4万t以下の生産でジルコン品位が純度2%しかない。同社はVirginiaで、もっと大きく8~15%と高品質で生産性のよい鉱山を開山する。2つの鉱山は税引き前で24百万USドルの損失が見込まれていたが、Virginiaの鉱山は税引き前で23百万USドルの利益が見込まれている。
 Iluka社のMike Folwell社長は、トン当たり600USドル/tというジルコンの高価格にもかかわらず、小さい低品位鉱床は燃料価格と電力コストの高騰により帳消しにせざるを得ないと述べた。またIluka社の年間利益は130~140百万豪ドルの見込みとのべた、
 ビクトリア州Murray Basin のDouglasミネラルサンドの鉱区では、Iluka社の最大の投資が行われ、2006年の生産開始が期待されている。2005年は、南オーストラリア州のEucla Basinで3つのジルコン鉱床を発見している。2月にJacinthと Ambrosia鉱床で、11月にはAdelaside Resources社とのTripitaka JVで高品位のジルコンベルト。今後も、多くの鉱床がEucla Basinで発見されることが期待されている。

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