ニュース・フラッシュ
2005年12月11日
メキシコ
権藤 浩
グルーポ・メヒコ社、石炭火力発電所建設に600百万ドル投資
グルーポ・メヒコ(GM)社HP(12月5日付)等によると、同社は、電力の自社供給を目指して、メキシコ・コアウイラ州北部で採掘中の石炭を利用し、発電能力450MWの火力発電所建設計画に600百万ドルを投資すると発表した。
石炭火力発電所の電力は、メキシコ国内で電力大消費企業であるミネラ・メヒコ(MM)社への供給を予定する。MM社は、生産コストの25~30%を占める電力コスト(他国企業は15~20%)を減少させ、メキシコにおける長期的な鉱業投資拡大やエネルギーコスト削減を図る。同時に、自社の石炭生産の増加を導き、メキシコ国内での電力料金の安定化に貢献するという。
発電所の建設には、メキシコ及び国際的な環境基準、資金調達で関係する世界銀行基準も満たす技術を採用する。GM社は、既に好意的回答を得ているエネルギー規制審議会(CRE)へ認可申請を行っており、更に電力庁(CFE)からの支援を期待する。
GM社によると、発電所は2008年完工を計画し、建設期間中に約3,000人の雇用を予定する。
