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ニュース・フラッシュ

2005年12月12日 ジャカルタ 池田 肇

フィリピン・ラファイエット、2006年から生産再開へ

 豪ラファイエット・マイニング(Lafayette Mining)社は2日、11月初めから操業を中止しているRapu Rapu銅金鉱山を2006年初めから生産を再開させ、2006年第2四半期からフル操業を行なう予定と明らかにした。
 同鉱山はラファイエット・フィリピン社(LPI)が操業しているが、さる10月11日に金処理施設からシアン化合物が流出、11月1日は大雨によりダムが決壊し、低濃度のシアン化合物を含む汚染物質が大量に流出したため生産を中止していた。また、この生産休止に合わせて金よりもベースメタル生産を優先させるための設備改善を並行して行なっていた。同社は政府から生産中止命令を受けたわけではないが、安全性を確認するまで生産を再開しない方針を明らかにしていた。同社は決壊したダムで、現在に比べ4m高いかん止堤を建設、安全性は政府勧告の基準を達成していると述べている。
 また、同社はシアン化物流出に関連して30万ペソ(約5,450ドル)の罰金を支払う方針である。LPIは今回の事故で550万ドルの損害を出したと推測されている。Rapu Rapu鉱山は、Rapu Rapu MineralsとRapu Rapu Processingの2事業で構成され、LPIは40%の持分を保有し、60%はフィリピン法人が出資している。

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