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ニュース・フラッシュ

2005年12月14日 ロンドン 高橋健一

Implats社、南ア・Black Economic Empowerment(BEE)企業と所有権の協定に合意

 世界の第2位プラチナ生産者であるImpala Platinum Holdings社(南ア、Implats社)は、Black Economic Empowerment(BEE)企業であるRoyal Bafokeng Resources社(RBR社)との間で、同社の株式所有権等に関する協定に合意し、この結果、Impala Platinum社のBEE所有率は、南アフリカ共和国のMining Charter(鉱業憲章)の条件である26%を最終的にクリアすることが可能となる旨、12月14日、発表した。
 今回合意した内容は主に以下の2つのパートからなる。
・RBR社が、まずImplats社の100%精錬子会社であるImpala Refining Services社の株式49%を34億ランドで取得し、その後これをImplats社の7.5%と交換することにより、現在RBR社が所有する1.4%分と併せ、RBR社は最終的にImplats社株約9%を所有し、Mining Charterに定める技術移転等の条件に従いImpala Platinum社の経営に参加する。これに伴い、Bojanala地区の経済発展を支援するための3億4千万ランドの信託基金を創設する。
・従業員持株制度を創設し、Impala Platinum社の5%の株式に相当するImplats社関連全事業の3%の株式を同社の従業員(大部分が黒人)に所有させることとし、Implats社はそれを実現させるための信託基金を創設する。
  今回の合意内容は、南ア鉱山企業のBEE所有率を2009年までに15%、2014年までに26%以上にしなければならないというMining Charterの規定を達成するためのものであり、今回のパートナーであるRBR社はRoyal Bafokeng Nation Development Trust(RBN)の100%所有する実体企業であり、RBNは約30万人の黒人メンバーから成る団体で構成され、PGM鉱床が豊富なBushveld Complex地帯を含む北西州に土地を所有する。現在までのImplats社との関係はImplats社の1.4%株式を所有し、Impala Platinum鉱山からのロイヤルティ収入があった。

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