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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年12月14日 北京 納 篤

中国発展改革委員会、銅、アルミ工業への政策提言

 国家発展改革委員会工業司は2006年の銅アルミ政策に関する提言をホームページ上に公開した。重要な政策要点は、総量規制、産業構造調整の加速化、輸出入の管理強化及び循環経済の発展の4点となっている。
(1) 総量規制
  国家発展改革委員会はマクロコントロールを強化し、厳格に総量を規制する。業界の参入基準を厳格化し、新規電解アルミプロジェクト及び既存企業による盲目的生産拡張を規制する。また、酸化アルミに対する盲目的成長を抑制し、酸化アルミプロジェクトに対する投資行為を規範化し、酸化アルミ産業の持続可能な発展を保証する。銅産業に関しては、銅の産業発展政策を整備するとともに、業界への参入条件を厳しくすることにより、銅産業が秩序ある発展をするよう誘導する。
(2) 産業構造調整の加速化
  産業構造調整を加速し、競争力を高める。発展改革委員会は電解アルミ企業の上・下流企業の連携・再編・組織化を支援する。酸化アルミ-発電(石炭・電気)-電解アルミ-アルミ加工の各分野で産業連携を構築し、企業の競争力を高め、市場におけるリスクに対する抵抗力を強める。特に、電解アルミ企業が発電所と共同経営事業を進めることを奨励し、これによって消費電力を賄うとともにコスト低減が可能となる。
(3) 輸出入の管理強化
  輸出入管理を強化する。電解アルミの輸出に対し適時にコントロールする。政府による指導、業者協会による調整、企業による連携が図れる商談メカニズムを構築し、銅精鉱、酸化アルミの輸入に関する価格の折衝能力を強化させる。酸化アルミの輸入管理方法を参考にし、銅精鉱の輸入に関する自発的登記制度を実行させる。
(4) 循環経済の発展
  循環経済を発展させ、資源の節約を図る。企業による優れた技術及び設備を取り入れ、銅・アルミスクラップの回収利用事業を強く奨励し、資源利用率を高める。高性能銅、アルミ合金の開発を奨励し、金属の使用効率を高める。また、フライ・アッシュなどのアルミを含有する非ボーキサイト系資源及び低品位銅鉱を積極的に開発利用し、資源の総合利用を実現させる。

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