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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2005年12月14日 北京 納 篤

中国国家備蓄局、銅競売のルールを改正-取引業者の競売参加を禁止

 中国国家発展改革委員会国家物資備蓄局は、備蓄銅の競売ルールを一部変更し、これまで参加できた銅取引業者による競売参加を禁止する措置を執った。これによって、同備蓄局は備蓄銅の放出効果がダイレクトに銅加工生産企業に現れることを期待している。
 12月1日に公布された「国家備蓄銅競売公告第4号」には、競売に参加出来る企業は、中国国内で登録し、独立法人資格を有する銅の加工生産企業でなければならないと定められていた。これは、これまで備蓄銅の競売に参加できる条件としては、国内で登記し、独立法人資格を持つ企業であれば、どの様な企業でも参加出来たことになる。しかし、この公告により新たな条件が加わり“銅の加工生産企業”というハードルが設けられ、これによって、銅取引業者による備蓄銅の競売参加は事実上禁止となった。
 この公告によって、発展改革委員会は備蓄銅の買い入れ-国家備蓄-備蓄銅の放出という一連の国家事業が、銅加工生産企業をサポートするという本来の姿を取り戻すことが出来るとしている。
 国家備蓄物資調節センターの王会民主任によると、取引業者による競売参加を禁止した理由は、現在国内銅加工生産企業が銅不足に直面している状況下において、備蓄銅を放出することにより本来有るべき需給バランスを取り戻すことが目的であり、真に銅を必要としている銅加工生産企業に銅を供給することが本来の主旨であると述べている。

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