ニュース・フラッシュ
2005年12月14日
北京
納 篤
中国工程院、中国の鉱産資源が15年後には深刻な状況になると予測
安泰科によれば、中国工程院のエネルギー・鉱業学部陳毓川主任は、中国冶金地質探査工程総局科学技術大会で、2020年までに、中国の鉱産資源の自給は厳しくなり、供給可能な鉱産埋蔵量を計算すると国内45種類の主要鉱産品目中、需要を満たすことが出来るのは、わずか9種類で、また21種類の鉱産品目は需要を満たすことが出来ず、さらに5種類は確実に不足状態に陥るであろうと警鐘を発した。中国の工業化は初期から中期に変わる途中で、多くの鉱産資源が必要となる。そのため、鉱産資源探査技術を開発し、鉱産資源探査を強化し新規鉱産資源を獲得しなければ、急速に増加する需要を満たすことが出来ないとしている。
2005年の上半期に終えた中国内鉱産資源発展の持続可能性に関する研究によると、国内で合計171種の鉱産資源を発見し、そのうち157種の埋蔵量が確認された。これら埋蔵量が確認された鉱産品の中で、石油、マンガン、クロム、銅、アルミなどの埋蔵量の不足状態は著しく、鉛、亜鉛、ニッケル、燐、硫黄、ホウ素などの埋蔵量も限定的で、また、タングステン、錫、アンチモンの埋蔵量は維持できず、さらに、コバルト、白金、ダイヤモンドなどについては、近年、発見されていないという。
