ニュース・フラッシュ
2005年12月20日
サンティアゴ
中山 健
Tenke社、今シーズン、アルゼンチンでの探鉱に10百万ドル
12月16日付け地元紙等によると、カナダのジュニアカンパニーであるTenke社は今シーズン、アルゼンチン国内での探査に10百万ドルを投資すると発表した。同社は今シーズン、アルゼンチンSan Juan州およびLa Rioja州で6つのポーフィリー銅・金鉱床探査プロジェクトとSan Juan州とパタゴニア地方のSanta Cruz州でそれぞれ1つずつ金鉱床を対象としたボーリングを計画しておりその投資額は10百万ドルになる見込み。
そのなかで最も探査の進んでいるプロジェクトは、2005年10月に生産を開始したVeladero金鉱床の北約60kmに位置するSun Juan州Josemariaプロジェクトで今シーズンで3シーズン目になる。昨シーズン30孔のRCボーリングと5孔のダイヤモンドボーリングが実施され、高品位部が500m×800mの範囲に広がり、深度方向にも500m以上連続していることが判明している。今シーズンのボーリングは北部と西部への広がりおよび斑銅鉱・黄銅鉱よりなる高品位初生硫化鉱帯の深部の広がり把握に置かれる。また2006年1月にはNilsson Mine Services社による資源量計算結果が出る予定。
同社はまた昨シーズンJosemariaの北2kmのSillimanitaで実施した地化学探査および電気探査の結果、Josemariaの地表微候を凌ぐ銅、金異常および伝導率・充電率異常を捕捉しており、現在ボーリング位置決定のため更に詳細なマッピング、トレンチ調査を実施している。
なお、JOGMECともVicunaプロジェクトで共同探鉱を実施している。
