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ニュース・フラッシュ

2006年1月13日 シドニー 永井正博

豪州政府、ウランの中国輸出に関するセーフガード交渉開始

 地元紙等によると、中国の資源会社がオーストラリアのウラン資源に関心をよせている中で、中国と豪州政府が近日中にキャンベラでウラン輸出に関するセーフガードの議論を開始する。
 セーフガードの目的は、豪州産のウランを核兵器に使用すること、豪州産のウランが置き換えられて中国産のウランが核兵器に使用されること、豪州産のウランが第3国に売却されること等を避けるためである。2日間にわたる会議では、豪州核拡散防止・セーフガードオフィスのJohn Carlson局長がリードする。
 これまで2年間にわたって予備会談が行われ、中国の代表団はHoneymoonウラン鉱山を2004年2月に視察している。現在のところ、中国は9つの原子炉を所有しているが、これを2020年までに5倍の能力に増やす計画がある。2005年に、WMC Resources社が南オーストラリ州のRoxby Down鉱床の売却先を探しているときに中国の資源会社が関心をよせていた。
 オーストラリアは世界のウラン埋蔵量の40%を占め、3つのウラン鉱山が操業している。

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