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- 鉱種:
- 亜鉛 ベースメタル
亜鉛価格の高騰
開発途上国、特に中国の目覚しい発展により、石油やベースメタルの需要が著しく伸びているなか、亜鉛価格も高騰している。特に、メキシコの亜鉛生産会社、Grupo Mexico社が停電のため、San Luis Potosiにある精錬所を閉めたこと、中国の広東省にあるZhuzhou亜鉛精錬所からXiangjiang川にカドミウムが流出した問題で、精錬所が閉鎖されるとの憶測から、すでに供給が需要に間に合わない状態にある亜鉛の価格を更に上昇させており、一時、LMEでは1,998ドル/tまで跳ね上がった。過去18年間、中国は亜鉛の純輸出国として知られていたが、2005年から亜鉛の純輸入国に転じたことが要因となり、2005年の9月から価格が高騰し始めた。世界最大の亜鉛生産会社であるTeck Cominco社の株価も66.61ドル(2005年同時期は33.35ドル)と最高値を更新した。一部のアナリストたちは近年の金属価格-特に銅や亜鉛などの高騰を考えると、Teck社の株価は80USドルまで上昇する可能性も高いと見ている。