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- 鉱種:
- 金 銅 ベースメタル
カナダ・Northern Orion社、アルゼンチンAgua Rica金銅鉱床の開発見通し
カナダ・Northern Orion社は8月9日に発表した第2四半期報告の中で、同社が100%の権益を有するアルゼンチン北西部のAgua Rica金銅プロジェクトの最終FSが完成に近いと報告した。現在、詳細な環境影響評価調査を取りまとめており、2006年第4四半期には説明会を行う見通しであるという。また国際的なプロジェクトファイナンスを取り扱う金融機関とも協議を行っているという。同社によれば、Agua Rica鉱床開発に係る初期投資は約19億US$で、23年のマインライフを見込む。ポンドあたりの産銅コストは、金(435US$/ozを想定)およびモリブデン(7US$/lb)のクレジットが大きく、僅か9¢となるという。同社の1999年のFSによれば、Agua Rica鉱床の鉱量は7億5,000万t、平均品位、銅0.4%、金0.23g/t、モリブデン0.037%である(カットオフ品位:銅0.4%)。
Northern Orion社はAgua Ricaプロジェクトから約30kmの距離で操業中のBajo de la Alumbrera鉱山の権益を12%保有するが、市況高騰に伴い第2四半期利益は2005年同期から約4倍増し3,280万US$と過去最大となった。Bajo de la Alumbrera鉱山からは、向こう8~10年にわたり安定した収益が得られるとしており、Agua Rica開発に向けての同社の主要原資となる。
