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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2006年10月10日 サンティアゴ 平井浩二

COCHILCO、“中国の銅市場”と題するセミナーを開催

 COCHILCOは、10月4日、“中国の銅市場”と題するセミナーを開催した。セミナーでは、チリ側の銅産業スペシャリストの他、Beijing Antaike Information DevelopmentのアナリストWang Ling氏、Beijing General Research Institute of Mining and MetallurgyのアナリストLi Lan氏が講演。チリ銅産業界の経営者等約150名が参加し、熱心な質疑応答が行われた。
 講演では、「中国政府は強力なインフラ整備、都市計画を進めており、少なくとも2010年迄は同国の銅需要に大きな変化はないこと、よって銅価格は今後も高い水準が続き、当面は3年前の水準(0.7US$)に戻ることはないこと」が発表された。
 また、Wang Ling氏は、「中国の製錬能力は年々増加しており、この傾向は今後5年間続く。従って、銅精鉱の輸入量は今後も増加して行くことが予想される」と述べた。
 一方、Li Lan氏は「中国の銅需要は当面増加し続けるが、銅価格が高騰したため政府、民間の製造業者、建設業者等がステンレス、アルミ等の代替品を求め始めている他、新素材の開発にも着手している。家電部門でも青銅部品の銅含有率を80%から60%に引き下げる等の動きが出ている。」と述べ、出席者の関心を集めていた。

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