閉じる

ニュース・フラッシュ

2006年11月7日 バンクーバー 大野隆幸  2006. 11. 7 バンクーバー 室井エリサ

カナダ・Teck Cominco社、今後は社内部門の成長にフォーカス

加バンクーバーに本拠を構えるTeck Cominco社の社長Don Linsey氏は、10月30日、2006年度第3四半期の業績報告の中で今後の同社の経営方針についても触れ、以下のように記者団に語った。 「今夏のInco社を巡る買収に関しては、結果として不成功に終わったが、Inco社の買収計画は特別なケースであり、今のところ他社の買収計画はない。Teck社は多角戦略を掲げており、全収入の3分の1をベースメタル以外の石炭、オイルサンド等で得ていく考えであり、既に原料炭やオイルサンド開発への積極的な投資も行っている。他社を買収することよりも、現在15%の権益を所有するカナダ・Fort Hillsオイルサンドプロジェクトなどに力を入れていきたい。」 なお、今期業績については、金属価格の高騰などにより順調な伸びを見せ、当期純利益は5.04億US$で昨年同期の4.05億US$を約24%上回るとともに、2006年9月末までの累計純利益は約16億US$となり、2005年同期の8.35億US$の約2倍と大幅な伸びとなった。

ページトップへ