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- 金 ベースメタル
ペルー・金の不法採掘による環境汚染が拡大
業界紙等によると、ロサリオ・パディージャ鉱山次官は、国際価格が上昇したことを理由に金の不法採掘が増加しており、これに伴い、周辺地域の環境汚染が拡大しているとの懸念を表明した。不法採掘は、主にカハマルカ県、ラ・リベルタ県、プーノ県及びマドレ・デ・ディオス県で行われているという。
これより先、バルディビアエネルギー鉱山大臣は、マドレ・デ・ディオス県の金の不法採掘についてコメントし、これによると、不法採掘に従事する人々は1万2千人、不法採掘による年間の金生産は15.8tで、約9億$分の経済効果があるとしながらも、シアンの利用による深刻な環境被害、児童労働問題をもたらしていると警告した。
一方、NGO団体農村教育サービスのトーレス会長は、不法採掘は数世紀間に渡って続けられており、これらの活動地域はアクセスの難しい奥地に分散していることから活動の実態と環境への影響が把握されにくいこと、しかしながら、適切な規制や技術が全くないため深刻な環境汚染や鉱業労働者自身の健康にも悪影響が出ており、特に数多くの児童が鉱山労働に従事しているという問題を指摘している。
