ブラジルCVRD2006年実績、INCO買収で非鉄金属生産・売上げ大幅増に

　CVRDは3月7日付けで2006年の生産実績および決算を発表した。それによると、売上額は前年比51.9%増の203.6億US$に、純利益は前年比34.8%増の65.3億US$を記録した。このうち、非鉄部門の売上げはニッケル23.6億US$、銅10.79億US$、カオリン2.12億US$、カリ1.43億US$。
　2006年第1～3四半期のInco分を含む全体の生産量は、鉄鉱石2.64億t、ニッケル(Ontario, Manitoba, Indonesia, Voisey’s Bay, その他)250.6千t、銅(Sossego, Ontario, Manitoba Voisey’s Bay)267千t、ボーキサイト71,000千t、コバルト2,040t、プラチナ153oz、パラジウム208oz、カオリン1,352千t、カリ732千t、となった。なお2004年に生産を開始したSossego鉱山は、前年比10.2%増の117千tの銅を生産した。ニッケル生産量は業界では世界最大となった。また中国への鉄鉱石輸出は前年比38%増の78百万tを記録し中国への世界最大の供給者となった。2007年には年産3億tの生産を目指しており、そのうち1億tが中国に輸出されることになる。