ニュース・フラッシュ
2007年3月13日
バンクーバー
武富義和
カナダ・Cigar Lakeプロジェクト復旧進捗状況(第4報)
Cigar Lakeプロジェクトでは、2006年10月23日の坑内出水以降、地表からボーリングを実施。出水箇所を補強、遮水する目的から14本のボーリング(うち4本は排水用、10本はコンクリート注入・グラウチング用)を予定しており、そのうち11本は掘削を完了。
コンクリートは、出水した落盤箇所、並びに近傍の坑道に注入されることになっており、既に700m3のコンクリートが補強工事エリアに注入されている。なお、注入するコンクリートは水中で固化する仕様となっている。
Cameco社は、前回の進捗状況発表時と同様、現行ペースで掘削が進むこと、コンクリートによる遮水が順調にいくことを前提に、2007年第2四半期までに止水に必要な工事を完了したいとしている。
なお、Cameco社は、カナダ原子力安全委員会に対し、従前の排水用の坑井を拡幅するボーリング4本の掘削について許可を申請している。
今後の計画等について、Cameco社は、情報公開基準NI43-101に沿った技術報告書を2007年3月末に予定しており、この技術報告書には、Cigar Lakeプロジェクトの地質情報、推定埋蔵量、採掘方法、投資計画、スケジュール等より詳細な情報が記載されることとなる。
現在、現場では掘削作業員を含む250名が従事しており、水処理施設を含む地上施設の建設工事が継続中。また、排気筒の基礎工事についても夏期の建設期間中継続される。
