ニュース・フラッシュ
2007年3月13日
シドニー
久保田博志
Rio Tinto、年次報告書で企業戦略を語る
Rio Tinto社(本社メルボルン/ロンドン)は、先日発表した2006年度年次報告書の中で、同社の企業戦略の一端を示している。
「Rio Tinto社は、魅力的(exotic)だが政治的リスクのある地域で経済的に可能性のある鉱山プロジェクトを探していくであろう。先進国では新たな鉱床の発見は少なく、コストも急騰しているので、Rio Tinto社の最近の投資先には政治的安定性に欠けるロシア、モンゴル、マダガスカル、ペルーなどが含まれている。」(Skinner会長コメント)
「(企業の)成長は、買収(Buying)と構築(Building)の選択にある。新しいプロジェクトを構築するには、それを実施するために自社が何をすべきかを知らなければならないが、買収の場合には資産の全てが宝石(価値のあるもの)ではないことを見出してしまうかもしれない。重要なことは事業を拡大することではなく、価値を生み出す決定を下すこと」(Clifford社長)。
