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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年3月14日 リマ 西川信康

紫金鉱業(中国)によるペルー・Rio Blanco銅プロジェクト買収問題の動向

 業界紙等によると、Rio Blanco銅プロジェクトを所有するMonterrico Metals社は、自社株の70%を紫金鉱業(中国)に売却するかどうかについて3月26日までに決定を行う。
 Monterrico Metals社のペルー法人Majaz社のブリストウ社長によれば、紫金鉱業が買収可能なMonterrico Metals社の株は全体の70%(1億8,000万$相当)までで、残り30%はロンドン証券取引所で売買が行われることになるという。また、紫金鉱業が主要株主となった場合、同社はMajaz社の開発計画に従ってRio Blancoプロジェクトを続行するべきであり、これに従わない場合は地域住民との新たな問題が起こる可能性があると語った。Rio Blancoプロジェクトでは、環境汚染を危惧する近隣住民との対立問題が表面化している。
 一方、Majaz社は本プロジェクトに関する環境影響調査(EIA)を数週間以内に終了しエネルギー鉱山省に提出する見通しである。その後3、4か月内にエネルギー鉱山省からの許可を取得し、2008年に鉱山建設、2011年からの生産開始を目指す。生産開始後の銅やモリブデンなどの輸出額は10億$に達する見通しである。
 Majaz社によれば、初期投資額14億4,000万$をかけて選鉱プラントのほかに全長300kmの鉱物輸送道路(Huancabamba郡からBayovar港まで)を建設する必要があるという。

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