ニュース・フラッシュ
2007年3月16日
シドニー
永井正博
豪州・西オーストラリア州最高裁判所、Cazaly社の証人申請を却下
地元紙等によると、西オーストラリア州の最高裁判所は、探鉱ジュニアのCazaly Resources社(本社パース、以下Cazaly社)とRio Tintoの鉱床ライセンスを巡る係争について、西オーストラリア州のAlan Carpenter首相とRio TintoのCEO、Leigh Clifford氏を、証人として召喚しない理由を明らかにした。
この係争は、Cazaly社が、2005年8月に、Rio Tintoが過失によりShovelanna鉄鉱床のライセンスを更新しなかった後で、ライセンスを取得したが、西オーストラリア州の当時の資源大臣John BowlerがRio Tintoにライセンスを戻したため、Cazaly社が訴訟を起こしたものである。
最高裁判所は鉄鉱山は大規模なので、実際に開発するには相当の規模の会社でなくてはならないという州の鉱山政策。また、証人申請対象の2人がRio Tintoロンドン本社で会談した事実は立証されない。等の召喚をしない理由を上げた。しかし、Cazaly社は、Bowler前資源大臣の宣誓供述書を閲覧することは認められると述べた。
公判は、2007年3月19日から西オーストラリア州のCourt of Appealで開かれる。
