ニュース・フラッシュ
2007年3月26日
バンクーバー
武富義和
カナダ・Yamana Gold社、2006年の利益3倍増
ブラジル等中南米で金鉱山を経営するトロントベースのYamana Gold社は、2006年の業績を発表した。主なトピックは以下の通り。
・2006年の売上高は169.2百万$、鉱山操業による収益は35.1百万$で対前年比3倍、税引き後の総利益は19.5百万$。
・2006年2月に主力となるブラジルのChapada銅―金鉱山、8月には同じくブラジルのSao Francisco鉱山からの金生産を開始。
・RNC Gold社、Desert Sun Mining社、Viceroy Exploration社を買収し、2つの鉱山と開発段階のプロジェクトを取得。
・2006年の金生産実績は359千oz。
同社は、現在、6つの鉱山と4つの開発中案件を保有しており、その中にはアルゼンチンのGualcamayoプロジェクトも含まれている。当該プロジェクトは2008年半ばには生産開始し、年間200千ozの生産が期待されている。また、同社は2008年には探鉱費として32百万$を計上しており、このような背景の下、2008年までに年間1百万ozの金生産を目指している。
同社は、この1年間で株価は77%上昇し、上場3年半で時価総額は58億$となったが、これと比べると、売上、利益ともまだ低いレベルにあるとの印象を受ける。
