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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ニッケル レアメタル
2007年4月2日 ジャカルタ 池田 肇

インドネシア・PT Inco、ニッケル製錬所2か所の新設を発表

 地元紙等によれば、PT International Nickel Indonesia(PT Inco)は3月14日、株主総会後に10億US$を投じてニッケル製錬所2施設を建設すると発表した。Arif Siregar社長によれば、ニッケル製錬所の建設地は、中部Sulawesi州Bahodopiと南Sulawesi州Pomalaaで、Bahodopi製錬所を先行して建設し、Pomalaa製錬所についても早ければ2008年から着工したいと述べている。
 同社は、Pomalaa Timor鉱区から採掘されるサプロライト・ニッケル鉱石を隣接する国営鉱山会社Antam社のフェロニッケル製錬所に供給しているが、これら鉱石を新製錬所ですべて処理するかについては言及しなかった模様。ニッケル鉱石の製錬は、事業契約(COW)における製錬努力義務に対するものと公表されているが、現在、国会で審議中の鉱物石炭鉱業法案には、ニッケル鉱石の製錬義務化が盛り込まれているため、PT Inco社としても製錬所建設に前向きな姿勢を政府、国会に示したものとして注目される。株主総会では、Murilo Ferreira新監査役会長とMark Cutifani、Leonardo Moretzsohn両監査役の就任などが承認された。

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