閉じる

ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年4月3日 サンティアゴ 中山 健

ブラジルの銅生産増加するも国内需要は賄えず

 3月28日サンティアゴで開催された第6回CRU世界銅会議においてブラジル銅協会会長でParanapanema社長のGerald Ribeiro do Valle Haenel氏はブラジルの銅工業について講演した。それによると、カラジャスSossego鉱山の生産が軌道に乗り、Yamana Gold Chapada鉱山の生産で生産が開始され、2007年に銅供給は5-10%伸びるが、消費も堅調で、依然として輸入に依存しなければならない。
 しかし、2010年代にカラジャス地域のSalobo、118、Alemao、Critalinoといった銅鉱床の生産が開始されれば、80万t/年の生産が見込まれ、銅輸出国になる。
 なお、ブラジルは2005年に398,000tの銅精鉱(銅金属量)を生産、402,300tを輸入する一方で386,800tを輸出、2006年には415,800tを生産、535,600tを輸入、361,400tを輸出。また地金については、2005年に199,000tを生産、196,700tを輸入、102,500tを輸出。2006年には219,700tを生産、214,800tを輸入、108,400tを輸出するという複雑な構造になっている。ひとつにはカライバ製錬所の鉱石手当てが海外鉱山との長期契約になっており、カラジャスSossego鉱山の銅精鉱がカライバ製錬所に廻らず海外に輸出されているためである。

ページトップへ