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ニュース・フラッシュ

2007年4月10日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・2006年度民間鉱山会社の収益、144億US$を上回る

 4月3日付け地元各紙によると、2006年度のチリ鉱業協議会(Consejo Minero)メンバーである民間鉱山会社16社の収益総額は、144.3億US$と前年比177%の増加を見せた。
  鉱山会社が証券・保険監督局(SVS)に提出した営業報告書によると、収益では、Escondida鉱山がトップで2005年と比べ106.6%増の53.3億US$、第2位はLos Pelambres鉱山で18.4億US$、続いてCollahuasi鉱山で前年比142.1%増の17.9億US$であった。同様に、売上高もトップはEscondida鉱山の83.8億US$、第2位がCollahuasi鉱山で32.0億US$、続いてLos Pelambres鉱山の27.3億US$となった。売上高総額は240.4億US$に達した。
  CODELCOを含めた納税総額も73.3億US$と大幅に増加した。このうち、法人所得税は、合計81.9億US$で、内訳は民間鉱山会社が31.5億US$、CODELCOが41.8億US$であった。一方、鉱業特別税の納税額は、民間鉱山会社が5.7億US$、CODELCOが3.9億US$との結果がでた。しかし、鉱業特別税の納税実施を開始した2006年から2年間、上記納税金額は全て支払われる訳ではなく、鉱山会社は鉱業特別税として納税する金額の50%分を法人所得税額から控除することが出来る。
  チリ鉱業協議会のFrancisco Costabal会長は、「今回の納税額は今まで一産業部門がチリ政府に納税してきた中で史上最高のものであり、鉱業国として効率の良いそして世界的レベルの鉱業活動を行い、全員が儲けを出した訳で、非常に満足している。」とコメントした。同氏を含め他の専門家たちも、2006年は銅価格が平均3.05US$/lbという記録的数字を出したため、銅鉱業はこのような驚くべき収益を得た。2007年も前年よりは劣るにしても、引き続き好成績をあげるであろうと予測している。なお、2006年度の総収入はチリGDPの14.7%に相当する。

2006年チリの鉱山会社業績
(単位 : US$百万)

 

鉱山会社

売上高

収益

所得税

鉱業特別税

1

Escondida

8,375.1

5,325.0

1,263.0

266.0

2

Los Pelambres

2,726.9

1,844.7

387.5

45.6

3

Dona Ines de Collahuasi

3,200.9

1,791.1

415.6

48.8

4

Sur Andes

2,219.4

1,252.8

262.0

31.5

5

El Alba

1,540.1

889.8

173.2

44.4

6

Zaldivar

1,007.8

642.9

135.6

30.3

7

Candelaria

1,328.6

565.1

115.0

25.0

8

Cerro Colorado

810.4

460.5

97.7

23.2

9

Mantos Blancos

875.7

429.5

90.0

13.8

10

Quebrada Blanca

0.0

334.4

23.2

14.8

11

El Tesoro

603.2

323.7

62.4

9.4

12

Falconbridge Lomas Bayas

436.3

249.5

56.6

11.8

13

Pucobre

286.0

109.8

24.4

2.9

14

Meridian Limitada

209.3

105.1

23.0

1.1

15

Michilla

260.5

86.0

18.0

3.5

16

Mantos de Oro

161.8

19.1

5.2

0.1

TOTAL

24,042.0

14,429.0

3,152.4

572.2

資料 : SVS(証券保険監督庁)
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