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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル 鉄鉱石
2007年4月16日 シドニー 永井正博

豪州・Australasian社、ASXの取引再開と中国Shougang社(首鋼集団)とのBalmoral South鉄鉱石プロジェクトの資金調達契約

 Australasian Resources Ltd社(本社パース、以下Australasian社)は、4月16日、4か月のオーストラリア証券取引所(ASX)での株取引停止の後、取引を再開した。
 Australasian社は、2006年12月にクイーンズランド州の鉱山投資家Clive Palmer氏から西オーストラリア州Pilbara地域のBalmoral South 鉄鉱石プロジェクトを取得した時点で、資本金の再構成のため、ASXの取引を停止した。
 4か月の取引中断の間、Australasian社は、中国第4位の鉄鋼メーカーShougang Corporation(首鋼集団)社とBalmoral South鉄鉱石プロジェクトの資金調達契約を行った。Shougang社は、当初56百万A$を投資し、オプションで42百万A$の追加投資をする。また、Balmoral Southプロジェクトのフルスケール開発のため、21億US$(26億A$)の無利子融資をする。
 Balmoral Southプロジェクトは州政府の承認を得ており、海岸の近くのロケーションであることからインフラ投資が少ないとされている。プロジェクトの推定鉱石埋蔵量は、346百万tから547百万tに増加した。Australasian社は、5百万t/年を鉄鉱石、5百万t/年をペレット、1.45百万t/年をブリケットの形で、約11.5百万t/年の鉄鉱石生産を期待しており、生産開始を2010年に予定している。
 Australasian社の株のマジョリティはPalmer氏が所有している。同氏は1980年代にBalmoralの土地の多くを買い、鉱区内に多量の磁鉄鉱資源を所有していると言われている。

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