インドネシア・PT Timah、2007年の錫生産5万t

　地元紙等によれば、インドネシア･PT TimahのPrasetyo Saksone総務部長(Corporate Secretary)は5日、2007年は錫生産をフル操業で5万t生産する計画を明らかにした。同社のR. Sukhyar所長は、国際錫相場の高値を堅持するため、錫生産を4万5,000tに抑制する方針と述べており、同社の2007年の錫生産で意見が食い違っている。
　同社のThobrani Alwi社長は年初に、民間経営の錫製錬所の閉鎖に対応して、2007年はフル操業を実施する方針を述べており、Saksone発言は社長発言を踏襲したものと推測される。また、2007年10月以降、錫の市況が好転していることも2007年は増産できる背景になっていると同社長は述べている。
　PT Timahは2006年に4万4,689tを生産しており、もしフル操業を実施して5万t生産する場合には2007年は12%の増産となる見込みである。