ニュース・フラッシュ
2007年4月17日
ジャカルタ
池田 肇
インドネシア・Grasberg鉱山で労働争議か
地元紙等によれば、Freeport-McMoran Copper & Gold社がインネシアPapua州で経営するGrasberg鉱山労働者の労組が13日、週明けから福利厚生面の改善を要求する抗議集会を開催する計画と明らかにした。
同労組は、パプア原住民に対する公正な雇用機会の提供、採用制度の改善、年金制度の改善などを要求している。同労組は、パプア原住民には待遇面で十分な配慮や昇進の機会が与えられておらず、また、ホワイトカラーのスタッフ・ポジションも与えられていないとしてFreeport社の経営体質を批判、抗議集会を開催すると述べている。また、会社側がこの要求に対して何らの回答を行なわない場合はストを実施する方針と述べている。
Freeport社と原住民の労働者の間の情報交換機関であるTongoi PapuaのPigome代表は、2006年11月に会社側に対し種々の要望書を提出したが、会社が回答していないことが今回の抗議集会を開催する最大の要因だと述べている。
これに対して、Freeport社は、現場従業員との問題は労使協議で解決できるとしており、今回の抗議集会が大規模な労働争議に発展する可能性は薄いと楽観視している模様。
