中国政府、｢2007年加工貿易禁止類商品目録｣を発布

　安泰科及びMB誌によれば、中国政府の商務部、税関総署、環境保護総局は2007年｢中華人民共和国輸出入税則｣及び国のマクロコントロール政策に基づき、2007年4月5日付けで｢2007年加工貿易禁止類商品目録｣を発布した。本目録は2007年4月26日より施行される。
　本目録は2006年10月に発布された｢2006年加工貿易禁止類商品目録｣に、レアメタル関連では、新たにインジウム(圧延及びその製品、未圧延、スクラップ、粉末)、ゲルマニウム、バナジウム、ニオブ、ガリウム、レニウム、ハフニウム製品の輸出禁止とモリブデン及びタングステン精鉱の輸入禁止が追加された。
　業界関係者の話では、インジウム製品の加工貿易による年間生産量は100-200tであり、今後は、｢加工貿易禁止類商品目録｣に含まれたことにより保税措置が取られないことからその分をコストに上乗せすることが予想されている。
　また、2006年の中国のモリブデン精鉱輸入量は約25,000tであるが、加工貿易による精鉱の輸入が禁止されたことにより、中国国内のフェロモリブデンや酸化モリブデン生産者の原料供給が厳しくなることが予想されている。