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- 鉱種:
- 鉛 ベースメタル
ブラジル・Votorantim社、ミナスジェライス州で金属鉛プロジェクトに190百万US$の投資
4月17日ブラジル・Votorantim社は2002年に同社がParaibuna Metais社から買収した同国ミナスジェライス州Juiz de Fora工場で金属鉛、金・銀および多金属合金の生産に385百万レアル(190百万US$)投資すると発表した。これにより、年間100百万レアルの売上げが見込まれ、金属鉛の生産量は年産75千tとなり、国内需要(190千t)の40%をカバーすることになる。なお操業開始は2009年始めを予定している。
今回発表された投資計画は、生産拠点であるJuiz de Fora工場強化計画第二弾であり、数か月前に発表されたインジウムの生産開始および亜鉛生産増強に関わる投資計画(285百万レアル)に次ぐものである。これによりVotorantim社は総額670百万レアルをJuiz de Fora工場に投資することになる。
Votorantim ParticipacoesのCarlos Ermirio de Moraes議長およびVotorantim MetaisのJoao Bosco Silva部長はベロホリゾンテでミナスジェライス州政府のAecio Neves州知事と面談し、「この投資はVotorantimグループの競争力強化戦略の一貫をなすものである」と語った。金属鉛の生産にあたり、原料は自動車バッテリーのリサイクル、同社のParacu(ミナスジェライス州)工場の生産過程で発生する鉛クズ、輸入精鉱を予定している。
またJoao Bosco部長は、「このプロジェクトは同社の製品の付加価値を高めるのみならず、鉄鋼業界における製鋼の粉塵ならびに自動車バッテリーのリサイクルという新たな事業をブラジル市場にもたらすことになる」と述べている。新工場では生産過程で発生する残存物を全て再利用するー残存物ゼロー基準で操業することになっている。