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ニュース・フラッシュ

2007年5月1日 シドニー 久保田博志

豪州・Newcrest社、天候不順が生産に影響

 オーストラリア企業としては国内最大の産金企業であるNewcrest Mining Limited(本社メルボルン、以下Newcrest社)は、多雨及び干ばつなど天候不順が同社の金・銅生産に影響を与える恐れがあることを明らかにした。
 Newcrest社は、主力鉱山であるTelfer金・銅鉱山(西オーストラリア州)の2007年の金生産見込みを620,000ozに下方修正した。同社は、1月に当初計画の780,000ozから675,000~700,000ozに下方修正していたが、3~4月の多雨の影響で同鉱山の露天採掘ピット及び坑内が浸水して低品位の貯鉱を処理せざるを得なかったことから、再度、生産の下方修正をおこなった。
 これとは反対に、Cadia Hill金・銅鉱山(ニューサウスウェルズ州Orange近郊)では、干ばつのため、同社幹部が「5月も降雨がないと、現状の生産レベルを維持できない」と生産減少の可能性を示唆している。

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