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ニュース・フラッシュ

2007年5月5日 リマ 西川信康

ペルー・鉱山労働者ストライキがほぼ終結

 鉱業冶金製鉄労働者連盟は、ピニージャ労働大臣と、合計8項目にわたる合意文書に署名し、5日間に及んだストライキが終結した。
 ルイス・カスティージョ鉱業冶金製鉄労働者連盟書記長によれば、連盟の総会開催と労働雇用促進省の前向きな回答が実現したことでストライキの終結が決定された。
 一方、ピニージャ労働大臣は、合意の具体的内容として昇給や非正規従業員に関する法整備を挙げ、これらを実行する期間が60日間であることを明らかにしつつ、合意項目のうち国会の審議や労働省以外の機関における作業を経なければならないものについては60日間の期間内に達成できない可能性もあると指摘した。これに対して、カスティージョ委員長は期限内にこれらの合意内容が守られなかった場合はストライキを再開すると警告した。
 なお、ストライキが終結した企業は、Raura、Volcan、Minsur、Buenaventura、Santa Luisaなどである。
 一方、Southern CopperのToquepara鉱山及びMoquegua鉱山の鉱山労働者は現在もストライキを継続しているが、これに関してピニージャ大臣は、Southern Copperではここ6年間労使間の交渉事が蓄積しており、双方の対話による合意点を模索すべき時が来たと説明した。
 また、Doe Runの労働者2,000名も昇給を求めてストライキを継続している。

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