CVRD、カザフスタンの銅開発プロジェクトに参入

資源専門投資金融企業であるScarborough Minerals社(本社英国)は、5月8日、同社が所有する、カザフスタンのVostok銅プロジェクトに、ブラジルCVRDが参入する協定について、カザフスタン政府の承認を得た、と発表した。Vostokプロジェクトは、現在、カザフスタン政府との契約に基づき、Scarborough Minerals社が現地子会社を通じ、100%の権益を所有している。Scarborough Minerals社の発表したCVRDの参入条件は、CVRDが今後2年間で、Scarborough Minerals社が2005年以降の支出費用を含む、プロジェクトをプレFSに進めるための費用として、4百万US$を支出することにより、プロジェクト権益85%を取得する。さらに、その完了後、CVRDは、Scarborough Minerals社へ1百万US$を支払い、かつ、バンカブルFS費用100%を負担することにより、85%の権益を保持するオプションを得る、としている。また、CVRDの最低支出額条件は1.6百万US$となり、バンカブルFSの前に撤退すれば、CVRDがそれまでに取得した権益85%は全てScarborough Minerals社に戻るとしている。Vostokプロジェクトは、カザフスタン南部に位置し、過去の旧ソ連基準による評価では、銅埋蔵量約2百万tが見積もられている。