ニュース・フラッシュ
2007年5月16日
シドニー
永井正博
豪州・水不足のCadia Hill鉱山にオレンジ市が水供給
深刻な水不足に悩まされるオーストラリアNSW州で、オレンジ市は、Newcrest Mining社(本社メルボルン、以下Newcrest社)のCadia Hill金鉱山の操業を助けるため、水を売却することに合意した。
オレンジ市は、Cadia Hill鉱山の生産中止及び450人の雇用とオレンジ市への水供給へのインパクトを量りにかけ、1週間かけ決定した。オレンジ市では、すでに水供給制限を実施しているが、市はNewcrest社の要求を受け入れた。5百万l/日の水が3か月、合計で450メガリットルが供給される。水はレクリェーションダムのGosling Creekから供給され、必要であるならLake Canobolasからも供給される。市長は市の飲料用水の供給には影響がないと述べた。
Cadia Hill金鉱山は、NSW州最大の金銅鉱山で、国内でも最大級の金鉱山である。低品位のCadia Hill露天掘と高品位のRidgeway坑内掘からなる。Newcrest社は、新たな水供給がなければ6週間以内に閉山せざるを得ないとしていた。
