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ニュース・フラッシュ

2007年5月18日 リマ 西川信康

ペルー・Yanacocha労組がストライキを計画

 業界紙等によると、2007年から2009年の新契約に関して労使交渉が続くヤナコチャ鉱山では、労働者側が、交渉期限である1週間が経過したにも関わらず要求が受け入れられないことを理由に、ストライキの開始を計画していることを発表した。
 ヤナコチャ労働者組合のニナ総書記長によれば労働省の労働関係局の呼びかけによる対話交渉が行われたが、ヤナコチャ鉱山が全く譲歩の姿勢を見せないことから、5月17日ストライキ開始の日程を決定せざるを得なかったとコメントした。
 一方、鉱山側は、譲歩の姿勢を見せないという労働者側の主張を全面的に否定した。同鉱山のラミレス代表は、「2007年ヤナコチャ鉱山は100万ozの減産となるにもかかわらず、最大限の譲歩を行い、労働者側の合意を得るための十分な努力を行ったが、合意に達することができなかったのは遺憾である」とコメントしている。
 一方ニナ書記長によれば、組合は最大の焦点である基本給の21%アップを求めているが、鉱山側による提案は14%にすぎないという。ただし組合は、交渉の決着金として2007年中に1万3千ソーレスの一時金が支給されるならば、昇給率を17%まで引き下げるとしている。
 鉱山側はこの決着金案を受け入れ可能としつつ、一時金の支払い期限は今年中ではなく今後3年間とするよう求めているという。

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