中国・世界最初のインジウム取引所開設

　安泰科によれば、2007年5月11日に広西省柳州市で世界最初のインジウム取引所が開設された。中国は世界第1位のインジウム輸出国であり、国際的なインジウム取引所の設立を希望していた。新たなインジウム取引所には世界のインジウム生産量の1/3を占める広西省の5つの主要インジウム生産企業が参加している。取引所は、インジウムの現物取引を行い、取引における紛争の解決、融資の貸し付けなどのサービスも行う。
　 中国は世界最大のインジウム生産国であり輸出国で、世界の60%のインジウムを生産しているが、今回の取引所の設立は長期に亘りユーザー側である日本など先進国に価格決定権を握られていたため、今後の価格決定に発言力を強化したいという意向の現れと関係者は見ている。開設場所が、中国のインジウム埋蔵量の2/3を占める広西省であるのもその一端が伺える。