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ニュース・フラッシュ

鉱種:
亜鉛 ベースメタル
2007年5月29日 サンティアゴ 中山 健

ブラジル・Votorantim Metais社、南米の亜鉛事業積極展開

 ブラジルでニッケル、亜鉛および鉄鋼事業を展開しているVotorantimグループ傘下のVotorantim Metais社は、2006年2,491百万US$の売上げを記録した。内訳は亜鉛事業が55%、ニッケル事業が27%、鉄鋼事業が18%であった。特に2004年にペルーのCajamarquilla亜鉛製錬所を買収、2005年にはペルーのMilpo鉱山に資本参加し24.9%の権益を獲得するなどブラジルのみならず南米で亜鉛事業を積極的に拡大している。亜鉛生産は2004年の275千tから2006年には405千tとなり、南米では最大、世界第6位の亜鉛生産企業となった。ブラジル国内にはVazanteおよびMorro Agudoの2鉱山とTres MariaasおよびJuiz de Foraの2つの亜鉛製錬所を有しており国内外でも精力的な探査活動を展開している。国内では自社探査を中心とするがペルー、ボリビアでは技術力のある海外企業と共同探査を実施する方針であると同社幹部は語っている。2007年4月にはオーストラリアやスイスの技術を導入してブラジル・ミナスジェライス州のJuiz de Fora製錬所において鉛のリサイクルやインジウムなどを回収することを発表しており、南米における亜鉛の総合企業を目指している。

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