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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年5月29日 バンクーバー 武富義和

Teck Cominco、ワールドクラスのカナダ・Galore Creek銅-金プロジェクトに参入

 Teck Comincoは、BC州北西部のGalore Creek銅-金プロジェクトへの参入を決定した。
 同プロジェクトはNovaGold社が100%の権益を保有しており、建設費用が20億US$に上るとされている。Teck Comincoは、50%の権益を取得するため、478百万US$の建設費を負担する。また、NovaGold社は、商業生産の初年度の最低収入が合意した数字を超えフル生産になれば、Teck Comincoからボーナスとして50百万US$を受け取ることになる。
 Galore Creekプロジェクトは最初の5か年は、年間に銅を20万t、金341千oz、銀4百万oz生産する計画であり、これによりNovaGold社は中堅生産者へと変貌し、Teck Comincoの銅等の生産量も著しく増加することになる。また、埋蔵量は5.4億t、資源量は10億tといわれており、年間生産量の増加、20年以上の操業が期待される。
 Teck Comincoの社長兼CEOのLinsay氏は、「ファーストネーションのTahltan Nationと協議しながら、NovaGold社と一緒にBC州のワールドクラスの鉱山開発を行うことに満足している。また、今回の投資はTeck Comincoの成長戦略に沿っている。Galore Creekプロジェクトは、株主に長期的な価値をもたらすために、銅と金の埋蔵と生産を著しく増加させるだろう。」と述べている。また、BC州知事のCampbell氏は、「このプロジェクトは、建設段階で1,000名、操業期間中には常用500人の雇用を創出することが期待され、BC州民に多大な利益をもたらすだろう。パートナーシップを組んだNovaGold社、Teck Cominco、Tahltan Nationに感謝の意を表する。」と述べている。
 Teck Comincoの投資額478百万US$は、NovaGold社が今まで建設に出費してきた128百万US$とこれから必要となるプロジェクト経費350百万US$に相当する。
 このプロジェクトの推進に当たって、Teck ComincoとNovaGold社は、建設と操業を行うGalore Creek Mining社を設立する。

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