メキシコ・ボレオプロジェクト、バハ・マイニン社(カナダ)がDFS結果を発表
バハ・マイニング社(Baja Mining Corp. 本社バンクーバー)は、メキシコのボレオ(Boleo)多金属(Cu-Co-Zn-Mn)プロジェクトのDFS(Definitive Feasibility Study)結果概要を5月29日付け同社HPに発表した。同プロジェクトは南バハカリフォルニア州の東海岸、サンタ・ロサリア(Santa Rosalia)町近郊に位置し、バハ・マイニング社が100%権益を有する。同HPの発表によると、DFSは長期金属価格として銅1.5US$/lb、コバルト15US$/lb、硫酸亜鉛1,200US$/tの想定の下で実施された。DFSの結果概要は以下のとおり。
鉱山寿命は25年(発表されている資源量は下表参照)、この間の平均キャッシュコストは副産物クレジットを考慮すると-0.07US$/lb-Cuとなり、直接資本コスト(Direct capital costs)は407百万US$である。また、税引き後の正味現在価値(NPV)及び内部利益率(IRR)は、各々700百万US$(割引率は8%)及び24.7%となる。開山から4年間における年平均生産量は、銅カソード55,750t、コバルトカソード1,535t、亜鉛6,300t(硫酸亜鉛中の亜鉛含有量)を予定している。マンガンの生産を考慮に入れた場合、NPVはさらに302百US$増加する。
また、同HPの発表によると、バハ・マイニング社は同プロジェクトの開発資金調達のため、財政顧問であるEndeavour Financial社と共同で作業を進めているが、既に複数のブリッジファイナンスの申し出を受けている。これにより同社は、主要資金の調達プロセスに縛られずに同プロジェクトの開始が可能であるとコメントしている。
カテゴリー
|
資源量(千t)
|
品位(%)
|
Cu
|
Co
|
Zn
|
Mn
|
Cu換算
|
Measured(Ms)
|
74,600
|
0.93
|
0.08
|
0.48
|
2.72
|
2.09
|
Indicated(Ind)
|
202,600
|
0.62
|
0.05
|
0.66
|
3.10
|
1.65
|
Ms+Ind
|
277,200
|
0.70
|
0.06
|
0.62
|
3.00
|
1.77
|
Inferred
|
253,200
|
0.39
|
0.04
|
0.63
|
2.65
|
1.29
|
|
注)Cu換算品位=Cu品位+15×Co品位/1.50+1.20×Zn品位/1.50、Mnは含めず。 |