ニュース・フラッシュ
2007年6月5日
サンティアゴ
平井浩二
アルゼンチン・Tucuman州の鉱業禁止法案に地質協会が反対
5月30日付け地元紙の報道によると、2007年4月にTucuman州政府が露天掘りの金属鉱山開発とシアン・水銀を使用した処理を禁止する法案を可決した問題で、地元の地質協会がこの決定は憲法違反であるとして、同州の行政裁判所に提訴した。
同協会によれば、鉱山開発に当って環境に配慮した措置を実施すれば技術的に持続可能な開発は可能であり、Tucuman州の決定は鉱業活動を保証したアルゼンチン連邦法を犯すものであるとしている。
現在、Tucuman州の鉱業生産は採石、粘土、セラミック、石膏、石灰岩等の非金属に限定されている。また、2007年4月の法案決定以来、金属鉱山開発に係る投資は事実上、禁止されている。
