ニュース・フラッシュ
2007年6月5日
サンティアゴ
中山 健
ブラジル・CVRD電力不足による鉱山開発への影響懸念
5月30日地元紙等は、CVRD Roger Agnelli CEOの談話としてCVRDによるブラジル国内鉱山開発に電力不足が影響するだろうと発言したことを報道した。「CVRDのプロジェクトはエネルギー関連プロジェクトではなく、Solobo銅鉱床開発のような大規模プロジェクトであり、電力問題が解決されないと、118銅鉱床開発やVermelhoニッケル鉱床開発が遅れることになる。ブラジルは原子力であれ、地熱であれ、ガス、石炭、水力であれ如何なる電力をも必要としている」とCVRDは政府にエネルギー対策を要望した。これに対してブラジル政府企画大臣は、CEOの発言はオーバーなところがあり、CVRDがエネルギー問題で鉱業投資を中止することなど有りようがないが、ブラジルはこの先8-10年以内にエネルギー問題を解決しなければならないと語っている。ブラジルの電力需要は2007年の51GWから2009年もしくは2010年には58GWになることが予測されている。電力供給増強のための設備投資は行われているものの計画が予定どおり実行されなければ2011年には電力不足がおこることになると地元紙はコメントしている。
