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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年6月12日 サンティアゴ 平井浩二

チリ・CODELCOとBHP Billiton、破産寸前の電力会社Gas Atacamaに資金援助を決定

 6月4日、チリ・エネルギー大臣Tokman氏は、CODELCOとBHP BillitonがGas Atacamaの破産を未然に防ぐため25百万US$の資金援助を行なうことを決定したと発表した。
 Gas Atacama社が破産状態に陥ったのはアルゼンチン産天然ガスの供給停止が恒常化したためである。Tokman大臣の説明によると、「Gas Atacama社はディーゼルによる発電を余儀なくされており発電コストが3倍かかっている。配電会社には天然ガスによる発電コストをベースとした料金で売電する契約になっているため、50万US$/日の赤字を計上している」という。
 Gas Atacamaは第1州及び第2州に電力を供給しているが、発電量の55%は鉱山業界向けである。この地域にはEl Abra、Collahuasi、Cerro Colorado、El Tesoro、El Peñon、Quebrda Blanca、Escondida、Codelco Norte等の大鉱山があるが、CODELCO、BHP Billiton以外の会社は今回の資金援助に加わらなかった。
 CODELCOの経営者筋は、「電力供給を確保するため止むを得ず資金援助する決定を下したが、2社だけで資金負担するのはフェアではない。後日、銅審議会を通じて他の鉱山会社にも応分の負担をしてもらうよう話し合う予定である」と語っている。

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