ニュース・フラッシュ
2007年6月12日
北京
土屋春明
中国政府、2010年までの省エネ・汚染排出削減目標を発表
新華社・安泰科によれば、中国国務院は、国家発展改革委員会と関連部門が制定した「省エネルギー・汚染排出削減のための総合活動方案」を発表し、2010年までに中国が実現する省エネ・汚染排出削減の目標と計画を明らかにした。
「方案」によると、2010年までに中国はGDP1万元当たりのエネルギー消費を2005年の1.22t(標準炭換算)から1tまで20%前後削減する。2010年までに二酸化硫黄排出量を2005年の2,549万tから2,295万tに、化学的酸素需要量(COD)を1,414万tから1,273万tに減らす。また、都市部の汚水処理率を70%以上に、工業固形廃棄物の総合利用率を60%以上にする等が盛り込まれている。
「方案」によると、こうした省エネ・汚染排出削減を通じて経済構造の調整を図り、成長方式を転換することをマクロコントロールの目標としている。また、「方案」では国が新規着工のプロジェクトに対する報告制及び公表制を採用する。更に、エネルギー消費量が多く汚染の原因となる製品の輸出抑制策として輸出還付率の調整、輸出関税の徴収、輸出割当量の削減、一部製品を加工貿易禁止類目録に入れるなどの措置を継続的に取り入れるとしている。
