ニュース・フラッシュ
2007年6月21日
シドニー
永井正博
豪州・中国へのウラン輸出ビジネス難航
地元紙等によると、オーストラリアからのウラン輸入を志向している中国のGuangdong Nuclear Power Co Ltd.(以下Guangdong社)は、商業上の取引を始める前に、数多くの問題がオーストラリアの政府・鉱山会社との間で解決される必要があると述べた。
Guangdong社は、現在、中国の原子力発電量の50%を占め、原子力発電能力を現在の7GWから2020年に40GWにすることで市場のシェアを維持することを意図している。
Guangdong社の副社長のTan Jiangshengは、オーストラリアのウラン部門への投資と輸出管理の異なる制限について懸念している。州政府は多くの法律による自由裁量権を有しており、それは、「我々は連邦政府と協定を締結したから市場にアクセスできる」と言うほど簡単ではないと述べている。
南オーストラリア州と北部準州は、ウラン鉱山開発が許可されているが、二州の鉱山開発の許可と安全輸送と輸出についての法規は異なっている。
連邦政府は、Uranium Industry Frameworkというタスクフォースで報告書をまとめたが、ウラン産業ベテランで議長のMark Chalmersは、ウラン鉱山、安全輸送、輸出を管理している法規は本当に混沌としていると記載している。
