ニュース・フラッシュ
2007年6月26日
サンティアゴ
中山 健
チリ・CODELCO・Gabriela Mistral(旧Gaby)プロジェクトの操業を9か月後に開始
2007年6月20日付け地元紙等によると、CODELCOはGabriela Mistral(旧Gaby)プロジェクトに906百万US$を投資してきたが、その開発工事も最終局面を迎えており、2007年12月には完成する予定で、2008年3月に最初のSX-EWカソードが出荷される。
現在、Gaby鉱山会社はCODELCO(99%)、Copperfield(CODELCOの子会社、1%)の合弁株式会社であるが、同鉱山の生産能力が100%に達する2008年6月には株式の49%を投資家に売却する予定である。Gabriela Mistralプロジェクトの担当役員Daniel Morales氏は「CODELCOが中国のMinmetalsと契約を締結したこと、MinmetalsがGabyのようにCODELCOのいずれの事業所にも所属しない鉱床の権利の25%買い取るオプション権を持っていることは良く知られている事実である。しかし、実際にそうなるのかどうかは私にも分からない」と語っている。
Gabriela Mistral鉱山は年間15万tのカソード生産能力を持つており、鉱石品位は酸化鉱、銅品位0.41%、マインライフは14年とされているが、マインライフは更に伸びる可能性もある。鉱床深部に合計10,000mのボーリングを行なって硫化鉱帯を把握しており、これが採掘可能か否かの評価を行な行う予定である。GabyはCalama市の南130km地点に位置しており、埋蔵鉱量は酸化銅鉱618百万tである。
Morales氏はまた「銅価が1US$/lb以上なら4-5年で投資額を回収できる。ただし、それを実現するためには、機器類、特に外国から輸入する機器類の安定供給が最大の課題である」と語っている。
