ニュース・フラッシュ
2007年6月26日
バンクーバー
武富義和
カナダ・Lundin社、Tenke社を手中に収め更なる買収へ意欲
Tenke Mining社(以下Tenke社)株主の96%の賛同を得て、6月18日、Lundin Mining社(以下Lundin社)株主も13億4千万$でTenke社を手中に収めることに賛同した。これにより、Lundin社は一般株105.5百万株を発行し、Tenke社1株に対し、自社株1.73株+0.1C$で交換することになる。なお、Tenke社の株主総会では、今回の処理に当たり、同社が保有する南米のアセットと5百万US$をSuramina社に譲渡することも併せて了承されている。
Lundin社は、2006年にEuroZinc社、2007年にRio Narcea社のM&Aを行っており、2007年第1四半期の収益は53.4百万$と前年の2倍となっている。今回Tenke社を手中に収めたことから、コンゴ民主共和国のTenke Fungurume銅-コバルトプロジェクトの主要プレイヤーとなった。このプロジェクトは米国のフリーポート社(FCX)が約60%の権益を保有しており、2008年の後半から生産を開始するとしている。
更に、Lundin社は、南米、アフリカ、アジアで新しい投資案件を探しており、2007年中に更に1~2件、買収したいとの意向を述べている。