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ニュース・フラッシュ

鉱種:
ベースメタル
2007年6月26日 バンクーバー 武富義和

カナダ・Highland Valley銅-モリブデン鉱山跡地を廃棄物埋立場に

 世界有数の規模を誇るカナダHighland Valley鉱山の露天掘り跡を広域バンクーバーから排出される廃棄物の埋立地にするという話がHighland Valleyの鉱山労働者から提案されている。
 Highland Valley鉱山跡地を埋立場とする提案は、建設費が100百万$と焼却炉と比べ1/4であり、温室ガスもメタン捕捉設備を完備することにより、焼却炉や従来の埋立地と比べ1/10程度と少なく、他の方法より優れているという内容となっている。
 このような話が持ち上がった背景としては、毎年発生する50万tの廃棄物の新たな埋立場建設が、水質汚染を理由に先住民の反対を受け、代替策を検討せざるを得なくなったため。
 Highland Valleyは、Teck Cominco社が97.5%の権益を持ち、全体の面積は34千ha、数箇所のピットから、銅を年間17万t生産している。鉱山寿命は、品位の低下により2013年までとされていたが、昨今の金属価格の高騰を受け、2007年2月に2019年まで延長されたところである。

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