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ニュース・フラッシュ

2007年6月26日 シドニー 永井正博

ABARE、2007年6月末四半期の投資状況を発表

 オーストラリア農業資源経済局(Australian Bureau of Agricultural and Resource Economics:ABARE)は、タイトルを“ブームが探鉱を促進”と銘打った2007年6月四半期レポートを公表した。
 2006/2007年度の鉱物とエネルギー資源に対する探鉱支出は、40億A$に達し、前回1982/1983年度の資源ブーム以来の最高水準となっている。2006/2007年度の鉄鉱石の探鉱支出は倍増の320百万A$、金の探鉱支出は25%増の515百万A$と見られている。ABAREは、金探鉱支出の増加はオーストラリア・ドルベースの金価格の上昇によるもので、2006年暦年の平均価格は800A$/ozで、2005年暦年より37% 高くなっているとコメントしている。2006/2007年度のベースメタルの探鉱支出は、560百万A$と見込まれ、銅、ニッケル、銀・鉛・亜鉛鉱床への関心が高まり、前年より52%高くなっている。
 2007年4月までの6か月間で完了した鉱物とエネルギー関係のプロジェクト数は23件で、資本投資額は、1件当たり平均144百万A$、合計33.6億A$である。プロジェクト数と資本投資額は前年同期を下回っているが、ABAREは45プロジェクトが2007年末までに完成すると予測している。最大のものは、433百万A$のDampier-Bunburyの天然ガスパイプラインの第4期工事で、Rio TintoのPilbara鉄鉱石鉱山拡張が382百万A$でこれに続く。

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