閉じる

ニュース・フラッシュ

2007年7月2日 バンクーバー 武富義和  2007. 7. 3 サンティアゴ 中山 健

Yamana Gold社、Northern Orion社、Meridian社との3社統合へ

Yamana Gold社は、カナダのNorthern Orion Resources社、Meridian Gold社を友好的に買収し、大型の金・銅・銀鉱山会社を創ると発表した。 Yamana Gold社は、Northern Orion Resources社1株に対して自社株0.543株、10.9億C$相当を、また、Meridian Gold社1株に対して、自社株2.235株プラス3.15C$、32.6億C$相当を支払うことになる。3社間の取引はおよそ41億US$になる模様。 Yamana Gold社のCEOであるMarrone氏は、この3社の統合により、新Yamana Gold社は、2009年には低コストで年間1.4百万ozの金を生産し、6億US$のキャッシュフローを有する企業となると述べている。しかしながら、市場の反応は、発行株数が約2倍になることから冷たく、株価も前日と比べ9%下落した。 Yamana Gold社は、ブラジルを中心にChapada銅・金鉱山、Jacobina金鉱山を含む6つの金鉱山を操業しており、2009年までに1百万oz/年の金生産を目標としている。Northern Orion Resources社は、アルゼンチンCatamarca州Bajo de la Alumbrera銅-金-モリブデン鉱山の権益12.5%を保有するほか、隣接するFS段階のAgua Rica銅-金-モリブデンプロジェクト(権益100%)を持っている。Meridian Gold社は、チリ北部にEl Penon金-銀鉱山(金生産量300千oz/年)を保有している。 これらの資産は金資源量・埋蔵量で40百万ozとなる。特に銅をバイプロダクトとすると金生産コストは-100US$/ozとなる。3社の資産時価総額は88億US$で、Barrick、Newmont、Goldcorp、Anglogold、Goldfieldに次いで世界6位の金生産会社になる。

ページトップへ