ニュース・フラッシュ
2007年7月5日
シドニー
永井正博
豪州・McArthur River社、北部準州のBorroloola共同体に32百万A$のトラスト創設
Xstrata社の子会社、McArthur River Mining Pty Ltd.(本社ダーウィン、以下McArthur River社)は、北部準州政府と北部準州Borroloola共同体に経済的・社会的な恩恵を供与するために、McArthur River Mine Community Benefit Trust(以下トラスト)の創設に合意した。
McArthur River鉱山露天堀り化による鉱山寿命延長のため、110百万A$を投資し、McArthur川を5.5kmに渡って切り替えるという計画は、論争を引き起こし、北部準州政府は鉱山に譲歩を求めていた。
これに対してMcArthur River社は、トラストを創設することになり、北部準州政府、鉱山、アボリジニの各グループから理事が選出され運営される。トラストは、McArthur River鉱山の従業員の20%にアボリジニを雇用することを含めて、企業と雇用創出、環境、芸術、健康、教育、社会と共同体発展の分野で資金を提供する。
トラストの経済効果は約32百万A$以上とみられるが、McArthur River社は、年間1.35百万A$を8年間トラストに支払い、その後は、残った鉱山寿命を考慮しつつ年間1.25百万A$支払う計画である。
