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ニュース・フラッシュ

2007年7月13日 シドニー 永井正博

豪州・Spinifex Ridgeモリブデンプロジェクト、Moly社のFS終了

 Moly Mines Ltd.(本社パース、以下Moly社)は、特殊鋼の添加剤として使用され、この2年間で歴史的な高値を記録しているモリブデンの生産を計画している。6月末期四半期報告で、西オーストラリア州のPilbaraのSpinifex Ridgeモリブデン・銅プロジェクトのFSが終了したことを発表した。
 Moly社のSpinifex Ridgeプロジェクトの技術的・商業的なアセスメントを含んだFSは、2007年6月まで続けられ、このたび終了した。15百万t/年の生産が2009年までに開始される予定である。
 同時に、Spinifex Ridge鉱山の年生産規模を15百万tから23~25百万tに拡張するスコーピングスタディも、始まっている。この拡張計画は、強いモリブデン市場が継続していることによるものである。
 Spinifex Ridgeプロジェクトは、資源量469百万tで、モリブデン金属量で621百万lb、銅金属量で932百万tを含むという。鉱山寿命は20~30年有し、Moly社を世界的なモリブデン生産者に引き上げることが期待されている。
 なお、モリブデンは特殊鋼として、石油精製、原子力発電所、脱塩プラント等で使用される。

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