メキシコ・ペニョーレス社、大学と共同で金銀浸出パイロットプラント試験を開始

　2007年7月13日付け業界情報等によると、ペニョーレス社(Industrias Peñoles S.A. de C.V.)とメトロポリターナ自治大学(UAM：Universidad Autónoma Metropolitana)は、シアンを使用しない金銀浸出パイロットプラントの運転研究を開始した。
　イグナシオ・ゴンサレス(Ignacio González)UAM電気化学科教授は、このパイロットプラント(チオ尿素プロセス：Proceso de tiourea electrooxidada libre de cianuro)は、チオ尿素(thiourea)を選択的に酸化することによって金銀の浸出を促す薬剤を作り出すものであり、シアンの使用及び製錬工程を省略できるため、環境に優しく持続可能な技術である旨の説明を行っている。また、同教授は、チオ尿素プロセスは従来の青化法と比較してコスト的にも有利である旨、述べている。本プロセスの特許は現在UAMが保有しているが、ペニョーレス社に譲渡する予定となっている。